当店の歴史

江戸後期から続く「御用畳師」

当店の歴史は江戸時代後期(明和年間)から始まります。当時は、宇都宮藩主戸田家の御用畳師(六石五人扶持)として宇都宮城※1の畳を一手に引き受け、御用の際は領内から腕の立つ職人を集めて藩主の居間や武家屋敷、仲間部屋などの畳替えを担当していました。

※1 宇都宮城は栃木県宇都宮市本丸町にあったお城です。関東七名城の一つとして数えられていました。江戸時代には宇都宮藩の藩庁となりました。現在は本丸の一部が復元され宇都宮市の観光スポットにもなっています。

その後廃藩置県となった明治時代、藩から辻町土手端の足軽長屋三十戸土地付を受け、町家の受注にも進出し、代々今小路(現在の二番町)御用畳師として在住してきた事から、畳業界では「今小路」と呼ばれています。

また、戦時中は陸軍御用達として、現在でも官庁等の受注があり一千畳、一万畳クラスの受注には、県内で開業しているお弟子さんや近県の同業者の協力で対応しており、期日の厳守と技術は高い評価を得ております。

現在は十一代目になり長年月培ってきた「技術の継承」と新しい時代への「対応力」を強化し、常に最善の物をお客様にご提案出来るよう研究、精進致しております。

陸軍御用達当時の写真 ※クリックで拡大します。

初代から十一代目へ
明和年間(徳川幕府 十代将軍 徳川家治 の時代)に創業した当時は畳職人として江戸時代中は歌舞伎役者のように代々名前を襲名しておりました。
その後、明治維新以降当時の店主七代目から襲名を廃止しそのまま名前を使うようになりました。
しかし先々代(八-九代目)の時に第二次世界大戦が勃発。宇都宮市も空襲などで焼け野原となり、当社も例に漏れず大火により過去の資料や代々受け継いできたものほとんどを消失してしまいました。
戦後の復興期、当社は有限会社となり会社を近代化しました。
また、十代目の時に工場を新設するなど現代へと会社形態を変化させてきたのです。

八代目当時の店舗

宇都宮畳工業-歴史

ギャラリー
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時代に対応した品質管理体制
皆様に信頼される企業であり続けるために、社長品質方針を「顧客満足のため、よりよい製品をより早くより安く提供し顧客の信頼を得る」と定めました。またこれを達成する為のシステムを文書に定め、顧客第一、品質本位の精神を代々受け継ぎ大切にしております。

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